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平和分科会報告(要旨)

私たちのくらし・世界の平和と日本国憲法

参加団体:50団体 参加者数:130名
 

 冒頭、「軍隊をすてた国コスタリカ」DVDの特典短編映画「PURAVIDA」を鑑賞した。

 天木直人さん(前駐レバノン全権大使)による講演がおこなわれました。

 天木さんは、昨年の3月までは外務省官僚として、その後外務省を離れて各地で講演などをおこなってきた経験を踏まえて、現在の日本をめぐる動きについてお話しをされました。
 

<以下天木講演要旨>

 今、中東のイラクで何がおこなわれているのか、事実に目を背けずに見つめることが大切だ。そしてこの背景にパレスチナ問題があることを理解する必要がある。さらに、アメリカという国が今どういうことをしようとしているのかを知る必要がある。こうした中で、日本がアメリカとの関係のみに傾注していることには大きな問題がある。今後安全保障問題で、憲法改正を含め重大な岐路にさしかかっており、特にイラクへの自衛隊派遣延長問題は直近のこととしてなんとかしないといけない。こうした中、われわれに何が出来るのか。変化を作りきれないもどかしさもあるが、これであきらめていけない。今のアメリカは、日本の政治家を動かす影響力をもっているが、国民を変えることは出来ない。私たちが日本のあり方を真剣に考え、投票など基本的な政治行動を通して政治へ影響を及ぼしていくことが大切だ。その意味で、市民が団結していくことが鍵になる。

 続いて、10名を越える方から質問が出され、天木さんは質問に丁寧に応答されました。

 次に、活動交流がおこなわれました。高校生平和ゼミナールの岡村さんからは、平和ゼミナールとしての活動の様子、高校生の中で憲法について意識をもってもらう活動を進めていることについて報告。フェミン婦人民主クラブの大塚さんから、実行委員として参加しているワールドピースナウの活動について、若い人たちが中心となって活動している様子について報告。最後に、コープおきなわの真栄田さんから、沖縄国際大学へのヘリコプター墜落事件とこれに対する市民の活動についてと、地元住民の率直な声の紹介が行われました。