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10月23日「トクホ」と「エコナ」学習会を開催。95人参加。
当日のアンケート結果と質問内容を追加報告します。
 

2009.10.23

ホントのことを知りたい!!学習会シリーズ アンケート集約(15件)

1. 本日の学習会の感想をお願いします。
  • 質問シート形式は冷静なお話がきけてよかったです。
  • 特保に対する考え方を改めるきっかけになりました。
  • イメージや感情で判断するのではなく、きちんと科学的根拠に基づいて判断することの重要性を痛感した。
  • 是非今後もこのような学習会を続けていただきたいと思います。
  • 花王の方から直接話がきけて、参考になりました。花王の方と一問一答のような形式をとってもよかったのではないかと思います。
  • 冷静なキリコミができて良かったと思います。NACSの説明が良かった
  • もう少し時間が欲しかった。説明の時間が不足していた。
  • 梅垣先生のお話はわかりやすかった。ためになった。
  • 花王の説明は、販売自粛、トクホ返上の判断の考えを中心にもっと知りたかった。
  • 役に立った。
  • 本会の目的・主旨が明確(科学的に冷静に議論)で良かった。内容的にもバランスが取れていたと思います。もう少し、質問の回答時間を増やした方が良いと思いました。(説明内容はだいたい資料で分かるので)
  • 非常に役に立ちました。物事の本質が判るこのような勉強会は参考になります。
  • 解りやすく説明頂いた。時間が不足していた。
  • 直接花王さんのお話を伺えたこと、トクホについて梅垣先生から基本的なことをお話いただけて本当に良かったと思います。お話を伺いながら、やはり消費者に「トクホ」の意味が十分に伝わっていないことを感じます。エコナを摂るにあたり「普通の油をとるよりすごく良くて、たくさん摂った方が良い!」などのような宣伝はされていないだろうか、と振り返ってしまいます。トクホも食品です。健康は食品全体で考えていけるような消費者になっていかなければと思います。
  • 感情的にならず、位置づけられた勉強会として意義のある会であった。
  • 非常にタイミングよく開催され勉強になりました。ただ、花王の執行役員の方の話し方がボソボソとして声も小さく、よく聞きとれなかったことが残念です。このため当初の疑問点がほとんど解消されず、コミュニケーションの難しさを痛感しました。是非次回も参加させていただきたく、宜しくお願い致します。
  • トクホ制度制定の趣旨とそれを受ける消費者の制度への理解にギャップがあると思う。講師もそれを認識しておられる。今後は消費者教育を通じてこのギャップを埋めることが重要。「条件付き」制度は疑問。この制度の再考を希望。
  • 食品安全委員会として、或は国として、独自のテストを行うべきではないか。国民の健康の安全を国として担保すべきと考えます。トクホを許可したあとでの不具合への対応を考えておく必要があった。制度の再構築を。
2. あなたが、「ホントのことを知りたい!!学習会シリーズ」で取り上げてほしいテーマについて、希望をお書きください。又、消費者・消費者団体はこんなテーマを学習すべきと思われることがありましたらお書きください。
  • アイスクリームに賞味期限って本当に不要か?
  • 残留農薬って本当に危険か?
  • 発がん性ってどこまでリスクなのか?
  • 消費者の判り易い情報発信とは
  • CO2 25%削減への具体的な行動について、私たちができることについて
(1)性別: 男-9名 女-4名 記載無-2名
(2)年齢: 20代-3名 30代-3名 40代-4名 50代-2名 60代-2名 70代-1名
(3)職業: 消費者-5名 消費者団体-1名 食品製造業者-4名 食品流通業者-1名 その他-2名 記載無-2名

 

「トクホ」と「エコナ」の学習会 質問用紙

【梅垣さんへ】

  • 「安全」の考え方が、人によって違う気がします。世界共通の「安全の定義」のようなものはありますか。
  • 日本では、トクホの申請をしなければ、安全性や有効性に疑いのある健康食品が一般の食品として多く販売されています。日本は外国と比べてNovel foodの規制が緩すぎると思いますが、どうお考えですか。厚労省は被害がでてからしか取り締らないように思います。
  • トクホの厚生労働省の調査についてはどの程度調べられているのか、会社のデータをそのまま認めているということはないのかどうか。
  • 1991年当時スタートしたトクホ制度でそれまでに評価して機能性が確認されたものをひろいあげることを目的としてきたとのことですが、未だに保健の用途が拡大せず使いにくい制度だが、その点について今後の方向性について聞きたい。
  • 花王エコナについて、花王自身が「安全性に問題はない」と言っていますが、その理由、根拠などが消費者に分りにくいため、混乱が広がっているように思います。消費者の関心は「要は食べてよいのか悪いのか」というところですが、消費者に対してどのように説明するのが望ましいのでしょうか?
  • 食品中には、ベンソピレンやアクリルアミドといった。“発ガン性が恐らく有る"というものが含まれていることが知られているが、何故これらの食品(ベーコン、キャベツ、ステーキ、クッキーなど)は問題にならないのですか?問題にならないのなら、グリシドール脂肪酸エステルだけが問題になっていることのついては、どう思われますか?
  • 消費者、消費者団体はゼロリスクを求めて騒ぎ立てているのではありません。懸念が出てきた時に、それがどの程度重大な懸念なのかがわからないから不安が広がるのです。「安全性への懸念を科学的に示す報告はありません」では、消費者の疑問への答えになりません。推定のはんいで程度を示すことはできませんか。
  • 消費者庁の中の消費者委員会が1回目の話し合いを行った際、食品関係の専門家が誰1人も入っていなかったことに関してどのようにお考えになりますか。
  • トクホを取るにはたいへん労力(試験等)かかりますが、それをしても尚、エコナのような問題が起きたわけで、トクホを認定する意味があるのでしょうか?食品会社にとってのトクホの指定を受ける意味は何なのでしょうか。

【花王さんへ】

  • 消費者庁の中の消費者委員会が1回目の話し合いを行った際、食品関係の専門家が誰1人も入っていなかったことに関してどのようにお考えになりますか。
  • 9月15日に緊急対策本部を設置されたとの事ですが、厚労省からの問い合せがあった6月9日に設置すべきではなかったのでしょうか?
  • 緊急対策本部の責任者はどなたなのでしょうか?
  • 9月25日の会合でも発言があったが疫学調査を実施する予定はないのか「ない」とすればその理由は?
  • トクホを取るにはたいへん労力(試験等)かかりますが、それをしても尚、エコナのような問題が起きたわけで、トクホを認定する意味があるのでしょうか?食品会社にとってのトクホの指定を受ける意味は何なのでしょうか。
  • DAG油自体は安全だと強調しているが、食品安全委員会では、まだ結論がでていない。食品安全委員会の議論をどう受け止めているのか?情報の出し方が安全性を強調するというように一方的すぎるのではないか?
  • 梅垣さんのレジュメのP.23上段について、花王はどのように考えるか。たとえば、花王は「あるある」の単独スポンサーだった。「あるある」は納豆のダイエット効果をねつ造していた。花王は「あるある」のスポンサーだったことをどう考えるかも含め、健康効果を過大に強調していた(フードファディズムを助長していた)という批判があるが、どう考えるか。
  • 9/16時点で(今でも)グリシドール脂肪酸エステルが安全と考えている理由は何ですか?安全なのになぜ継続して試験をしているのですか?
  • エコナ製品には主成分としてDAGが含まれており、貴社が説明されたようにこれらの製品の安全性が最終的に確認されたわけではない。いわばグレーゾーンともいえる製品をグリシドール脂肪酸○○だけに限定して論じるのでは不十分である。食安委の中間とりまとめの意見全体をふまえて食品としての販売は自粛すべきではないか。
  • 3ppmの低減目標値の根拠は?
  • 新しい製品はグリシドール脂肪酸エステルの低減のみならず、「あらゆる懸念をふっしょくする」ということですが、ジアシルグリセロールへの不安にも対応した製品にするのでしょうか。
  • 今のところ、グリシドール脂肪酸エステルは安全に問題がないのであれば、一時販売自粛の必要はなかったと思うのだが、どうでしょうか?
  • グリシドール脂肪酸エステルは脱臭工程(温度が高い)から生じるのですか?DAGが多い油であるから生じるのですか?
  • 販売自粛でうれなくなった在庫、うけざるをえず受けた返品は廃棄するのでしょうか。そうであれば廃棄量は全額にしてどれ位でしょうか。
  • エコナ、一般食用油の分析値に関し、これらの値は、何サンプルの値なのか、n数はいくつか、標準偏差はいくつか教えて欲しい。
  • エコナと同等の製品が米国(ヨーロッパも?)で販売されているかと思いますが、外国でのマスメディアの報道内容や、消費者の反応はどのようなものでしたでしょうか?
  • 10月7日の「消費者委員会結果」はいつ、どのようなルートで花王に伝わったのですか?
  • 花王はスポンサーとしてマスメディアに安心であることを伝えるよう十分にできなかったのか。(今回の資料では報道したのはほとんどNHKであるように思われる)
  • 今回、特保の取り下げというのはメーカーにとって非常に苦渋の決断だったと思われるが、花王から見てメディアや国にもっとこのようにして欲しかったと思われる点はどういうことか。
  • DAGの発ガンプロモーション作用に関して食品安全委員会で議論が分かれていると聞くがメーカーとして安全性をどのように考えるかお教え下さい。
  • 家庭内で使われているエコナの回収や使用禁止を呼びかけたり、謝罪広告/CMなどを一切しないのはどうしてか。消費者への誠意がないと思う。

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