「食品表示法に規定する食品表示基準の一部改正案」に
対する意見を提出しました
紅麹を原料とする機能性表示食品による健康被害については、原因究明と併せ、機能性表示食品制度の在り方の見直しに向けて各方面での検討が進められてきました。
このたび、諮問機関である内閣府消費者委員会および、同食品表示部会において「食品表示基準の一部改正(機能性表示食品)に係る審議」が行われ、7月16日の消費者委員会において「諮問された改正案のとおりとすることが適当」とする答申書がまとめられました。
本件については、消費者委員会への諮問と併せて、消費者庁より「食品表示基準の一部改正案に関する意見募集」が行われ(募集期間:6月27日より7月26日)全国消団連では、以下の意見を7月24日に消費者庁に提出しました。
意見の表題 |
意見・理由 |
「食品表示法に規定する食品表示基準の一部改正案」の内容に賛同します。 |
紅麹による健康被害問題の発生以降、消費者は錯綜する情報の中で、機能性表示食品に不信を感じ、何を信頼してよいか分からない状況に置かれています。今月弊会で実施予定の機能性表示食品制度学習会の参加者事前アンケートでも「不安な感情を払しょくできない。」や、「曖昧な表示が多すぎる、もっとしっかり監視して欲しい。」などの声が寄せられました。今回と同じような事態が繰り返されることがなく、消費者が安全・安心に利用できるよう、機能性表示食品制度の必要な見直しが一刻も早く実施され、安全性が確保されることを求めます。 |
改正案の各項目については、消費者委員会で行われた審議の内容と、パブコメでの意見の双方を反映させてください。 |
消費者委員会(本会議および食品表示部会)に諮問がされ、パブリックコメント募集と同時並行的に本改正案に関する審議が行われました。各委員より指摘された問題点や懸念等については十分に精査し、附帯意見として付す点を含め、審議結果を内閣府令に反映させてください。また、消費者委員会の答申と今回募集のパブコメで寄せられた意見をすり合わせて双方を精査のうえ、軽重なく改正案に反映させてください。 |
食品表示基準の改正にあたっては、各事業者が確実に遵守できるよう通知の徹底、および業界全体の理解醸成を図り、併せて消費者教育や情報提供を積極的に進めてください。 |
本改正案は、新旧で表された内容が複雑かつ多岐にわたることもあり、変更点を細部まで正確に読み解くのが難しく、簡単に理解しきれない内容になっています。機能性表示食品を取り扱う全事業者に向けて、くまなく正確に改正内容が行き渡って実施されるよう、通知の徹底と理解醸成、その後の指導を進めてください。
また消費者に向けても、今般の改正内容について分かりやすく情報発信を行うと共に、「保健機能食品」とその他健康食品全般についての周知啓発を進めてください。
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表示方法の見直しについては、安全性や健康被害に関わる注意喚起が消費者に明確に伝わるよう、理解しやすい表示をしてください。 |
摂取上の注意に関する部分(医薬品ではないこと、飲み合わせによる相互作用、摂取量の目安など)で、健康被害が生じる可能性がある点については、消費者に適切にリスクが伝わるよう、表示する場所や情報量を精査して、わかりやすく画一的な表示になるようにしてください。
また、消費者の誤認を招くような、機能性の届出範囲を逸脱する強調表示に対しては、これまで以上に規制を厳格化してください。
以 上
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