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開催報告

「電力自由化学習会」を開催しました

【日時】 3月28日(月) 18:00〜20:00

【会場】 主婦会館プラザエフ5階会議室

【講師】 新川 達也 さん(経済産業省 電力取引監視等委員会 取引監視課長)
澤井 景子 さん(消費者庁 消費者調査課長)
平林 明裕 さん(消費者庁 取引対策課)

【参加者】 31名

 4月からの電力小売り自由化の実施を控え、様々な情報が提供されています。中にはお得感を前面に打ち出すなどして、早く契約しなくてはと焦る気持ちにさせられるような状況も生まれています。

 そこで、消費者自身がより良い選択・判断が出来るよう、改めて電力システム改革と電力小売り自由化について学ぶ学習会を企画しました。

〈 ポイント(事務局による要約) 〉

●登録事業者は266社(3月25日現在)あるが、一般家庭向けに販売するか否か、また販売する場合も開始時期や販売対象地域は事業者によって違う。現状では、比較サイトで郵便番号等の入力により、求める地域の情報を得るのがよい。

●各小売り事業者の新しい料金プランには、料金面(段階別料金、セット割、時間帯別料金など)や、見守りサービスなど附帯サービスが付いたものなど多様なメニューが発表されている。

●新しい料金メニューの契約に際して必要な個人情報等は、2016年1月以後の検針票に記載されている内容。

●電気の購入先を選ぶときには事業者、契約内容、連絡先等を確認すること。(パンフレット:電気の販売契約締結時に消費者が気をつけるべき3箇条 参照)

●小売り全面自由化が近づくにつれ、相談件数は増加している。監視等委員会に寄せられた相談のうち、指導を行った事例については速やかに改善措置が講じられた。何かあれば専用ダイヤル(0570-028-555)へ。
電力自由化について正確な情報をわかりやすく発信するための周知イベント「電力自由化キャラバン」を全国各地のショッピングセンターや商店街等で開催中(2〜4月)。

●従来、電気の供給契約はクーリングオフの適用除外になっていたが、今後は訪問販売、電話勧誘販売により契約した場合はクーリングオフの対象となる。(パンフレット:あわてないで!まずはしっかりチェック✔しましょう! 参照)

 
電気の販売契約締結時に消費者が気をつけるべき3箇条   あわてないで!まずはしっかりチェック✔しましょう!

質疑応答での質問、意見より

  • 電源構成の開示については、現時点(学習会当日)で開示している事業者を調べたが13社しかない。開示している事業者もIR情報蘭に掲載している事業者があるなどわかりにくい。もっとわかりやすく公開するべきではないか。
  • 「電力の小売り営業に関する指針」に基づく市場の状況については、一定期間ごとに検証・評価し必要な改善をするべきではないか。
  • CO2排出係数だけではなく、放射性廃棄物量についても算出のルールを作り、開示をするべき。