学習会開催報告
「小売料金自由化と電力システム改革について」
日時:2014年8月27日(水) 18:00〜20:00
会場:主婦会館プラザエフ5階会議室
講師:安永 崇伸さん
経済産業省資源エネルギー庁電力改革推進室
問題提起:船津 寛和さん(コンシューマネットJP)
参加者:32名
【開催趣旨】
電力システム改革の第2段階、小売料金の自由化に関する法律が成立しました。電力システム改革は私たちにより身近な課題となってきます。改革の方向性について理解を深めるため、昨年10月に引き続き学習会を開催しました。
【内容】
今回は、会員団体のみなさんの協力を得て、事前に疑問・質問を参加者・講師双方に提示して学習会に臨みました。資料もそれに沿ったものを作成していただき、また家計に直結する料金の問題でもあり、理解が進みました。また参加者の船津さんから質問と要望という形で問題提起と情報提供があり、さらに課題が浮き彫りになりました。
4月に行われた意識調査では、電力小売り自由化の内容を少しでも知っている割合は約半分にとどまっています。学習会でも「消費者が制度を育てる」視点についてのお話がありました。
終了後のアンケートでは、時間内におさまらなかった質問が多数寄せられ、後日安永さんからご回答をいただきました。
【アンケートより】
- 電力の自由化の中で国民の節電・省エネ意識に逆行する動きが出そうで心配される。
- 昨年より法改正も進み、自由化のイメージも見えてきたが、論点・課題も増えたことを実感した。
- 消費者は自由化だけを喜ぶのではなく自ら選択する義務?それに伴う知識を得る事が求められることも強く認識すべき。
- 消費者が選ぶためには供給元の情報が必要。すべてが自由というのは乱暴すぎると感じました。
- 決まっていること・いないこと、また政府の方針が分かり参考になった。一方で今後の課題と対応・検討の優先順位は不明であった。
- 消費者が選択できる電力メニューの多様化と消費者保護の規制のバランスの難しさを感じました。
- 「自由な選択」という前に、一般消費者にどこまで理解され、その理解の上にたって自由な選択のみちが展開できるか、課題があまりに多かった。理解を得るための時間と課題があると思いました。
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