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学習会開催報告

「ビッグデータ利活用と個人情報の保護」
〜個人情報保護法の改正に向けて〜

日  時: 6月30日(月) 18:00〜20:00
会  場: 主婦会館プラザエフ5階会議室
講  師: 日置 巴美さん   内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室 参事官補佐
  森田 哲也さん   内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室 参事官補佐
  原田 卓さん   消費者庁 消費者制度課
参加者: 19名

【開催趣旨】

 6月24日、政府のIT総合戦略本部において「パーソナルデータ利活用に関する制度改正大綱」が決定されました。来年の通常国会への法案(個人情報保護法改正案)提出に向けてパブリックコメントの募集が開始されました。この大綱は、個人情報及びプライバシーの保護を前提としつつ、新産業・サービスの創出に向けてパーソナルデータ利活用を実現させる方向性を示すものとされています。消費者団体としても意見提出するにあたり、大綱の内容を知り、制度改正により実現する新たな枠組み・ルールのポイントを学ぶことにしました。

【内容】

 はじめに、日置さんより今回の制度改正の背景として「利活用の壁」についてお話いただきました。

 「利活用の壁」を克服し、新産業・サービスの創出と国民の安全・安心の向上等を実現する環境整備が必要になってきており、制度改正の大綱について説明されました。続いて、「パーソナルデータに関する検討会」に委員として参加されていた長見さん(日本消費者協会)、長田さん(全国地域婦人団体連絡協議会)より検討会での論議の内容や現行法改正に盛り込むべき意見などについて発言していただきました。講師の方と参加者との意見交換から、パブリックコメントに提出する意見作成のヒントを得ることができました。

【アンケートより】

  • もう少し、よく勉強したいと思います。
  • データの利活用を目的としているので、油断ができない。180度転換などということも考えられる。

※情報通信技術の進展により、多種多様・膨大なパーソナルデータが収集・分析されてきているものの、個人情報として取り扱うべき範囲の曖昧さ(グレーゾーン)のために、事業者がプライバシーに係る社会的な批判を懸念して、利活用に躊躇する状況のこと。一方、消費者は、自分のパーソナルデータが悪用されるのではないかと不安を感じている。