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全国消団連 日本木青連 合同勉強会の報告

「地球環境保全に貢献する木材利用と木造住宅」
 

1.日  時: 2010年3月19日(金)17:00〜19:00
2.会  場: 東京大学 弥生講堂(セイホクギャラリー)
3.参加者: 62名
4.講  演: 井上雅文さん
(東京大学・アジア生物資源環境研究センター 環境材料設計学研究室・准教授)
5.内  容: 井上先生より、「消費者のための木材考〜本当に木を使っても良いんですか〜」と題して、環境保全のために重要な資源である「木材」の話、木材の特性を生かした木造住宅の話をご講演いただきました。

【報告の主な内容】

サステナビリティ(持続可能性)とは概念であって、見方によって違うものにものに見えてくる。固定概念を捨て、柔軟な視点を持つことが必要です。例えば割り箸は森林破壊の元凶という意見があるが、森林整備に木材利用は不可欠です。木は若い頃の方がより多くのCO2を吸収するので、「木を入れ替える」ことが必要です。使用する木材の量が成長する樹木の量を超えない限り、木材は持続可能な資源です。
木材製品は炭素を貯蔵します。全国の木造住宅は1億2859万トンの炭素を貯蔵(非木材住宅の約10倍)しており、地球環境に果たす役割を考えると、木造住宅は都市の森林といえます。木材は加工時のエネルギー消費が少なく、材料及び熱リサイクルが可能です。木材利用は地球環境保全に貢献します。

【参加者の声】

木の良さはわかったが、「国産材で木造住宅」は高いだろうと思う。(消費者団体)
木についての情報や認識(特に国産材の価格)が消費者と我々では大きく違うことがよくわかった。高いというイメージをもたれているが、非木造住宅に比べて大きな差はないと考えている。(日本木材青壮年団体連合会)
樹木が環境に果たす役割があらためて理解できた。(消費者団体)
木材についての知識をもっと広めれば、エコにつながりますね。(学生 アンケートからの抜粋)

以上

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