製品安全専門委員会(PLオンブズ会議)のあゆみ

1.製造物責任法(PL法)制定運動を引き継いで1998年に発足

 1990年代前半期、PL法の制定を願う多くの消費者団体、消費生活相談の専門家、弁護士、研究者など幅広い人々が参加して製造物責任法(PL法)制定運動が進められ、ついに1994年にPL法が実現しました。明治29年に制定された民法709条(不法行為)の過失責任の原則を100年ぶりに消費者の視点から改正させたものとして、画期的な法律の実現となりました。

 制定運動の要となった「消費者のための製造物責任法の制定を求める全国連絡会(PL法消費者全国連絡会)」は、PL法の成立・施行後も施行1周年記念シンポジウムを開催するなど活動を継続していましたが、法制定という目的を達成したことから組織は解消することになりました(1997年)。組織解消の論議の中で、引き続き製品の欠陥による事故の防止や消費者被害の救済の状況をウオッチすることが必要という声が強まり、制定運動に参加した人を中心に「個人」をメンバーとするネットワーク組織「PLオンブズ会議」を結成し、全国消団連と連携して活動することになりました(1998年)。

2.PL法や製品安全の問題をテーマに毎年報告会を開催

 PLオンブズ会議は1998年に「消費者は救済されているか」と題して法施行3周年・報告集会を開催しますが、以後毎年PL法を中心に製品の安全や製品事故による被害者の救済問題について調査・研究を行い、法施行日の7月1日の前後に「報告会」を開催しています。

 報告会では、製品の安全と被害の救済に関わる問題をいろいろな切り口で取り上げ、ここ数年は、デジタル社会の進展によりインターネットでの購入の製品安全について、PL法改正の必要性を社会的に広く問題を提起してきています。


1992年1月
欠陥商品110番


1992年3月14日
今こそ製造物責任法の制定を!!
3.14消費者の集い


1993年7月1日
消費者はPL(製造物責任)法を望みます
7.1集会


1993年11月18日
第32回 全国消費者大会
PL製造物責任法の早期制定を求める
決起集会


1996年7月1日
製造物責任法施行1周年記念
シンポジウム