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食品表示基準の一部改正案に関する意見を提出しました

 アレルギー原因物質を含む食品である「くるみ」については、現在表示を推奨する品目とされていますが、即時型食物アレルギーによる健康被害に関する全国実態調査の結果等から、表示の義務化が必要との方針が得られ、アレルギー表示の対象品目である特定原材料として「くるみ」を追加することとして、消費者庁より食品表示基準の一部改正案が作成されました。

 このたび、消費者庁による意見募集が行われ(〆切11月12日)、全国消団連では、11月9日に以下の意見を提出いたしました。

意見の表題 意見・理由
くるみのアレルギー
表示義務化について

【意見】
くるみのアレルギー表示義務化に関する食品表示基準の一部改正案に賛成します。

【理由】
消費者庁が2022年3月に公表した「令和3年度 食物アレルギーに関連する食品表示に関する調査研究事業報告書」によると、即時型食物アレルギーの原因食物の割合として増加している第3位の木の実類の中で「くるみ」が最も多い食材となっています。くるみがアレルギー表示義務化の対象となり、健康被害の発生の防止につながることは重要であると考え、今回の改正案を評価します。
なお、表示を検証するための検査法が現状では完全ではないとのことですが、今後早期に検査・検証の状況が整い、表示の義務化が実効性をもって実現するよう望みます。経過措置期間、施行期日の設定についても、迅速な対応が行われると共に具体的なスケジュールの公表をお願いします。

また、くるみが優先性の高い食材であることは理解しますが、木の実類の国内消費量の増加により、木の実類全体のアレルギー症例比率が増えています。カシューナッツ、マカダミアなど、同じナッツ類に属する品目についても検査法が確立され、特定原材料等の指定について早期に検討が行われるよう望みます。

以上

以上