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全国消団連は10月8日に
鳩山由紀夫内閣総理大臣新型インフルエンザ対策本部長へ
「新型インフルエンザへの対応について」との要請を提出しました。

2009年10月8日

内閣総理大臣
新型インフルエンザ対策本部本部長
鳩山 由紀夫 様

全国消費者団体連絡会

新型インフルエンザへの対応について


 

 日ごろより公衆衛生の推進と消費生活の安定にご尽力いただき、御礼申し上げます。

 早速ながら、標記の件について要請いたします。

 日々、新型インフルエンザの罹患者増加が報道され、不幸にして幾人かの方が命を落とされました。これから秋から冬を迎えるにあたり、国民の中に新型インフルエンザに対する不安は更に拡大しています。

 政府に置かれましては、10月1日に最新の対策方針をご決定いただきました。全国民がいたずらにパニック状態に陥らず、安心して日常生活を営めるよう、対策本部を中心として行政府一丸となった対策を推進されるよう、要請いたします。

1.情報提供について
  (1) 無用な不安の拡大を防止するよう、的確で迅速な情報提供とリスクコミュニケーションの強化を図って下さい。
  (2) インターネットでの情報提供に加えて、誰もが利用しやすいテレビ、ラジオ、新聞などで、報道機関の理解と協力を得ながら、新型インフルエンザ情報を判りやすく提供してください。
  (3) 現在各省庁からインターネットで提供されている新型インフルエンザ情報は使い勝手が悪く、必要とする情報を探しにくくなっています。各省庁で発信される情報を集約して整理し、内容を確認しやすい形にまとめて掲示してください。
     
2.予防対策について
  (1) 感染予防と拡大防止を十二分に進められるよう、国内製造、輸入品を問わず、安全性の確保とリスクコミュニケーションの強化に努め、国民が安心してワクチンを接種できるようにしてください。
  (2) 「社会的弱者」と呼ばれる人たちでも気兼ねなくワクチン接種できるよう、公的に経済面での支援を行なってください。
  (3) 今回発表されたワクチン接種の優先順位に加えて、エネルギーや上下水道、衛生処理などのライフラインの確保に携わる方々や、日用品・食品に関わる製造業者、流通業者、販売業者、介護事業者へも優先的に接種を行なうようにしてください。
     
3.日常生活安定対策について
  (1) 基本対処方針の中で、消費者に対しては「食料品・生活必需品等の購入にあたっての適切な行動を呼びかける」とあります。消費者への適切な行動の呼びかけとともに、農林水産省の備蓄推奨食品やマスク・うがい薬・アルコール消毒液などの感染防止に必要な商品の売り惜しみや便乗値上げを防止するべく、事業者に対する指導と監視を強めてください。
  (2) 国民生活センターから既に事例の挙げられている、新型インフルエンザ流行を悪用する商法の情報収集と市場の監視、事業者の摘発に努めてください。被害やヒヤリハットの情報を国民に提供してください。

以上