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農林水産省農林水産技術会議事務局研究開発官(食の安全、基礎・基盤)
体細胞クローン担当御中

〒102-0085東京都千代田区六番町15
全国消費者団体連絡会
事務局長 阿南久

「体細胞クローン家畜等の取扱いについて」の通知案についての意見

 

 6月25日、内閣府食品安全委員会から出された「体細胞クローン技術を用いて産出された牛及び豚並びにそれらの後代に由来する食品」健康影響評価については、消費者からの不安の声が多く聞かれます。農林水産省からクローン研究機関等に対して出される「体細胞クローン家畜等の取扱いについて」に消費者の声を反映していただきたく意見を提出いたします。

1. 体細胞クローン技術の研究目的と、食品として流通させないことを明確にして下さい。
  消費者は研究開発の目的が明確でないことを不安に思っています。何を目的として研究開発しているのか、消費者にわかり易く説明することを通知して下さい。同時に、リスク管理措置として、食品として流通させないことを明確にして下さい。
   
2. 研究目的に使用した後の体細胞クローン家畜を試食とする場合の具体的な内容を情報公開するよう通知してください。
  実際に流通されなくても、体細胞クローンによる家畜の肉が存在することで不安を覚える消費者も大勢います。試食会は認められていますが、試食はどの程度可能なのか、どういった場で誰が試食するのか、生産率に関与する情報と共に農林水産省への報告義務を課してください。
   
3. 研究機関も積極的にコミュニケーションの場に参加されるよう通知して下さい。
  体細胞クローン技術は消費者にとっては大変理解が難しいものです。そういった技術の説明や、消費者が不安に感じる動物福祉など生命倫理の問題についてのコミュニケーションが大変重要と考えます。研究機関もコミュニケーションの場に積極的に参加し、消費者と意見交換行なうよう通知してください。
   
4. 海外の情報も積極的に情報収集されるよう通知してください。
  海外の研究開発の状況や生産の状況とともに、海外から食品として輸入され流通される可能性についても、積極的に情報収集されるように通知してください。そして、その情報をわかりやすく消費者向けに情報提供するようお願いします。

 

以上


募集要領など関連資料は以下のホームページアドレス参照
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=Pcm1010&BID=550001077&OBJCD=100550&GROUP=