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学習会「機能性表示食品についてどう読み解く 第二弾
―消費者からみた課題とできること―」を開催しました。

【日  時】 8月5日(水) 18:00〜20:00

【会  場】 主婦会館プラザエフ5階会議室

【講  師】 消費生活コンサルタント 森田 満樹さん

【参加者】 15名

○開催趣旨

 「機能性表示食品」の届出が始まり、6月半ばから商品が市場に出始めました。受理された届出情報には機能性の根拠が非常に弱いと考えられるものや安全性に疑問があるものも見受けられます。前回4月3日に続き、森田満樹さんを迎え、消費者からみた課題を話していただき、私たちに何ができるかを考えていくために学習会を開催しました。

<ポイント(事務局による要約)>

●2015年5月の消費者委員会アンケート調査結果によると約6割の消費者が、健康食品を利用しています。約1/4が毎日、50代以上の約3割がほぼ毎日利用しており、現実に則した対応が必要です。

●機能性表示食品の義務表示については、食品表示法の食品表示基準に規定されていますが、安全性・機能性・品質など届出の際の具体的な項目はガイドラインに定められています。まずは下図のポイントを押さえ表示を見ることが大切です。

●受理された届出情報は開示されます。1.安全性 2.生産・製造及び品質 3.機能性に関する基本情報を読み、PICO 「P:誰に対して(participants)」 「I:何をすると(invention)」 「C:何と比べて(comparison)」 「0:どうなるか(outcome)」を確認します。

●届出情報から見えてきたことは、書類審査は形式的で科学的根拠が弱いものや安全性に問題があると思われるものも受理されているということです。しかし一般の消費者には理解が難しいのが現状です。新制度の課題を共有し、食品安全や表示を理解するために必要なリテラシーを身に付けていくことが大切です。