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学習会「食品表示法―機能性表示制度を中心に―」を開催しました

【日  時】 4月3日(金)18:00〜20:00

【会  場】 主婦会館プラザエフ5階会議室

【講  師】 消費生活コンサルタント 森田 満樹さん

【参加者】 27名

○開催趣旨

 2013年6月に成立した「食品表示法」が4月1日から施行されました。食品表示基準が策定され、その基準に基づき、機能性表示制度も同日に施行されました。これまでの特定保健用食品と栄養機能食品に加えて機能性表示食品が加わることになり、早ければ6月から「機能性表示食品」と書かれた商品が市場に出てきます。

 消費者が適切な商品選択を行うためには、内容を理解する消費者力が必要になります。私たち消費者団体の監視と啓発の役割も重要になります。そうした役割を果たしていけるよう全国消団連でも取り組みを検討していきます。

〇概要

 まず、講師の森田満樹さんから、この制度は安全性、品質、機能性の要件を消費者庁に届け出れば、事業者責任で機能性を表示でき、消費者庁は書類チェックのみで内容は審査しない。消費者が適切に選ぶためには、届出時に情報開示された内容を読んで理解する「消費者力」が問われること。消費者も本当に自分に必要な食品か見極める必要があること、そして事業者もガイドラインを遵守し、健康食品の市場の健全化を業界全体で取り組むべきであることなどポイントと課題について話していただきました。

 その後の質疑応答では、機能性に関する届出表示の違いと意味、書類審査のみで機能性が表示されることへの不安、行き過ぎたCMや誇大広告の取締りについてなど出され、行政も監視体制を強めていこうとしているが、消費者も学習を重ね、監視の目を持ち、ひどい事例には声を出していくことが大切など、活発な意見交換が行われました。

 ○参加者アンケートより

  • 食品の情報(安全性・機能性・品質面)開示の中身をしっかり見ることが重要。
  • 機能性表示食品とどのように付き合ったらよいか、よくわかるように話していただき、機能性表示の見方についてとても勉強になりました。
  • 消費者に携わっている私たちがますます勉強し、啓発していかなければと思う。企業は責任をしっかり持って提供してほしい。
  • 届出表示の違いと意味。ハイリスクグループへの心配。今後メーカーや販売者の「やりたい放題」にさせないように「消費者の学習が大切」が印象的。今後必要な消費者力だと思った。