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2013年度 第1回消費者政策検討会開催報告
消費者行政の今を感じる 第1弾
「消費者白書をどう読み解き、どう、いかしていくか」

【日  時】   8月27日(火) 18:30〜20:30
【会  場】   主婦会館プラザエフ5階第一会議室
【講  師】   消費者庁 消費者政策課 企画調整官 後藤 隆昭さん
消費者庁 消費者政策課 政策企画専門官 高橋 史彦さん
【参加者】   18名

 今回に消費者白書は、2012年8月の消費者基本法改正で「政府は、毎年、国会に、政府が講じた消費者政策の実施の状況に関する報告書を提出しなければならない」と規定されたことから消費者庁が初めて作成したものです。消費者として白書の内容を把握し、今後の活動にいかしていくために学習会を開催しました。

 はじめに、後藤さんより白書の第1部「消費者行動・意識と消費者問題の現状」についてパワーポイントを使って要点を説明していただきました。1万人規模の消費者の意識調査の分析からは、消費者の消費行動の実態が見えてきました。高齢者に焦点をあてた特集では、高齢者が抱える「お金」「孤独」「健康」の3つの不安が消費者トラブルの原因になっていることと、その被害の実態がわかりました。また、全般的にインターネットに関する相談が増加傾向にあり相談内容は年代、性別により特色があることもわかりました。

 次に、高橋さんより6月に閣議決定された消費者基本計画について説明していただきました。

 質疑応答では、「白書と消費者基本計画の関係は」や「白書で分析、評価したあとの政策が見えない」などの意見があり、講師から「消費者トラブルへの対応は基本計画の重点施策にしている」こと、その他の消費者政策についても「消費者基本計画の冊子にまとめてある」との回答がありました。

 初めて作成された消費者白書に対する消費者の期待と実際の白書の内容に多少の乖離を感じましたが、次年度以降は、消費者の期待も盛り込んだものにして欲しいことを伝えて、閉会しました。