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(株)ニチレイフーズ船橋工場見学会報告

 2012年3月14日(水) 全国消団連では農林水産省の補助事業「平成23年度食品産業品質管理・信頼性向上支援事業」により、消費者の方に食品製造工場の衛生管理を理解して頂くため、「(株)ニチレイフーズ船橋工場」(千葉県船橋市日の出2-19-1)で見学会を開催しました。参加は10名です。

船橋工場の概要説明を受ける

 まず工場長から船橋工場の概要として船橋工場はお米を使ったピラフ、チャーハン、おにぎりといった商品を主力に日産100トンの冷凍食品を生産している。ニチレイフーズでは「7つの基本価値」として「おいしさ」「安全・安心」「楽しさ」「健康」「使いやすさ」「安定供給」「適切な価格」を大切にしている。原料受け入れ検査、加工工程でのLQC工程チェック、包装工程でのX線や金属検査、出荷判定の官能検査や衛生検査などの体制について。揚げ物に使用した廃油のろ過装置や燃料効率を向上させるエコノマイザーなどの環境負荷低減に対する取り組みについてなどの説明をうけました。

 その後実際に工場の見学を行いました。

 見学者が工場内に入室するまでの工程は

  • 装飾品などは全てはずす。指輪がはずせない人は薄手のゴム手袋をはめる。
  • マスクを着ける。
  • 頭にネットをかぶりイヤホンをつける(工場内での説明のため)。
  • その上から肩を覆う布がついた帽子をかぶる。
  • 白衣を着る。
  • ぺたぺたするシートで靴下のごみをとり長靴に履き替える。
  • まず自分でローラーをかけ他の人に背中にローラーをかけてもらう。
工場内に入る前にチェックを受ける

 その後、丹念に手を洗いエアシャワーを浴びました。その際、入る人数とローラーについた髪の毛の本数を記入するといった厳格に異物混入に対する工程を経て工場内に入りました。

 お米が計られベルトコンベアにつるされた金属製の釜で炊きあがっていきます。そのお米に調味液が混ぜられおにぎりの型に入れられ、網の上転がり落ちてきたものがトンネル状のオーブンで焼かれ、どんどん「焼きおにぎり」が出来ていきます。それが急速冷凍されあのおなじみの冷凍食品の「焼きおにぎり」が出来上がりです。

 原料のチェック、おにぎりの冷凍時間、異物混入チェックといった等衛生管理の基本的な部分は全て見学時に説明を受け確認することができました。

 見学を終えた後さらに質問にお答えいただきました。

≪出された質問といただいた回答≫

品質が劣って製品として出荷しなかった物はどうなるのか。
  肥料の材料として利用している。
放射性物質検査は行っているのか。
  1日の入荷単位ごとにチェックしている。4月から基準が下がり独自に検査できなくなるので、技術開発センターに委託して行う。
ラインの清掃は外部委託だそうだが、工場として確認はしているのか。
  朝必ず確認を行う。月1回は立会いで監査行う。

 試食もさせていただき、すぐれた衛生管理の下で冷凍食品が生産されていることを確認しました。