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全国消団連 日本木青連 合同企画

「木材の利用」円卓会議 報告

 10月22日に全国消団連と日本木青連の合同企画で「木材の利用促進」円卓会議を開催しました。会場は東大農学部会議室で行い、参加者は37名でした。この円卓会議の座長は東大農学部井上雅文准教授に担っていただきました。

 木材はかつてに比べて私たち消費者が直接的に触れる機会は少なくなりましたが、2009年末に農林水産省は我が国の森林・林業を早急に再生するための指針となる「森林・林業再生プラン」〜コンクリート社会から木の社会〜を作成しました。そして2010年に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が成立しました。

 これまでも全国消団連は日本木青連と合同で、2010年の3月に木材利用に関する学習会を開催し、木材使用による環境影響変化などを学びました。現在、木材利用は環境影響や地域振興などの面で注目を集めだしています。今回は行政(林野庁)、日本木青連(林業関係者、木材製造業者、木材流通業者)と消費者が一堂に会して、国産木材の利用に関する対話を行う円卓会議として開催いたしました。

 会議のなかで林野庁から「森林・林業再生プラン」と「公共建築物などにおける木材利用推進に関する法律」の趣旨説明がありました。戦後造成された一千万haに及ぶ人工林資源の6割が今後10年間で本格的な木材利用が可能となる。しかし今、国内需要の多くを外材に頼っている状況があります。日本の林業再生のためには、森林を整備しながら循環的に木材を利用していくこと(植える→育てる→使う→植えるという森林と木材利用のサイクル)が重要で、その重要性を消費者に理解をしていただき木材利用の拡大のため、地球温暖化防止など国産材の環境に対する貢献度の「見える化」に取り組んでいくことなどが説明されました。また、日本木青連より、間伐材を利用した木材製品(間伐材エコ雑貨 癒しの香り「ひのか」等)の提供があり、実際に参加者がひのきやイチョウの形や香りを楽しんだり、「木材玩具」についての質問等、活発な意見交流がありました。

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