[このページについてのご意見、お問い合わせなどはメールにて webmaster@shodanren.gr.jp までお送りください。]

全国消団連・トップページへ戻る


8月23日 「新しい事故調査機関のあり方を考える院内集会」
開催報告

新しい事故調査機関実現ネット

 新しい事故調査機関実現ネットが主催して、8月23日17:00〜18:30の時間帯で「事故調査機関のあり方を考える院内集会」(参議院議員会館B103会議室)を開催しました。

連帯挨拶(中屋大介衆議院議員)

 参加者数は延べ約40人。参加議員は本人出席が中屋大介さん(衆)、森まさこさん(参)、姫井由美子さん(参)、江崎孝さん(参)、金子恵美さん(参)。また、郡、大口、佐藤、本田、工藤、後藤、岸田各議員の秘書参加がありました。

 当日の司会進行はふじみ野市職員労働組合の鶴田昌弘さんが担当しました。

 開会挨拶は「新しい事故調査機関実現ネット」(*以下同実現ネット)の代表幹事舘野洋彰さん(日本乗員組合連絡会議)が述べました。「新しい事故調査機関の設立をもとめて新組織を立ち上げました。消費者庁の『事故調査機関の在り方に関する取りまとめ』の理念部分は評価できますが、具体的な検討機関としては不十分と考えています。さらに深く研究を進める必要があります。」としました。

 消費者庁から川口審議官の挨拶があり、黒木課長補佐が『事故調査機関の在り方に関する取りまとめ』の概要報告を行いました。「同実現ネット」の副代表幹事高本孝一さんから『あるべき事故調査機関に求められる要素』として、事故調査の位置付け・事故調査の手法・事故調査(安全管理)の要件について説明がありました。その際に『事故調査と安全 国民の安全に資する事故調査 その基本的考え方』という資料の紹介がありました。

 「同実現ネット」の代表幹事河村真紀子さん(主婦連合会)から事故調査機関の在り方に関する検討会有志委員による『将来的に目指すべき機関・制度に関する補足意見』の概要説明がありました。続けて、シンドラーエレベーター事故被害者遺族の市川正子さんから「忘れもしない2006年6月3日から5年以上の歳月を経たのに事故原因は全く伝えられていません。事故原因調査に区別が無くなるように、早く新しい独立した中立公正な第三者の事故調査機関を立ち上げてください。」と切実な訴えがありました。「同実現ネット」の事務局長拝師徳彦さんから早期に創設すべき消費者事故等調査機関のイメージとして「内閣府付きのいわゆる3条委員会にするのが望ましく、対象分野は昇降機等移動構築物、製品、食品、施設・建築物を考えています。また、消費者事故等調査機関の設立とあわせて、その活動をチェックするための外部組織として『事故調査ボード』を内閣府に設置すべきです」などと報告しました。

閉会挨拶(阿南久新しい事故調査機関
実現ネット代表幹事)

 出席議員の中屋大介さん(衆)、森まさこさん(参)、姫井由美子さん(参)、江崎孝さん(参)、金子恵美さん(参)がそれぞれ連帯の挨拶を行ない、出席議員秘書の紹介がありました。

 閉会挨拶は「同実現ネット」の代表幹事阿南久さん(全国消団連)が述べました。「消費者庁は体制を立て直して、将来を見通せるより良い組織を自ら求めるべきです。新しい事故調査機関は消費者庁が抱えるのではなく、内閣府付き3条委員会などにして事故原因の解明をしっかり果たせる組織を構想すべきです。どのような姿が望ましいのか、事故被害者の支援・再発防止を第一義として消費者庁・消費者団体が議論を公開して、話合いを進めるべき。」としました。

 <院内集会は新しい事故調査機関実現ネットの主催です。本報告の文責は全国消団連です。>