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「食料・農業・環境を考える千葉県民フォーラム」との
交流会に参加しましたので報告します。
 

 全国消団連は、食の安全・安心と安定供給、持続可能な農林漁業と農山漁村の発展に貢献することをめざす「食料・農林漁業・環境フォーラム」に幹事団体として参加しています。
 2月13日に同フォーラムの主催で千葉県にて開催された「食料・農業・環境を考える千葉県民フォーラム」との交流会に参加しました。

<主な行程>
☆ JA市川市管内の農家(梨農家、酪農家)研修
☆ 食料・農業・環境を考えるシンポジウム参加
☆ 食料・農業・環境を考える千葉県民フォーラムとの交流会

・JA市川市管内の梨農家訪問

 市川市内の幹線道路沿いにある梨農家(伊藤さん)を訪問しました。市川の梨栽培は200年以上の歴史があり、千葉県は全国1位の梨の生産地です。伊藤さんのお話では「梨は甘味の強い幸水・豊水を主に栽培しています。70%が直売りです。」とのこと。JA市川市では都市農業を維持継続するために、市民との共生を目的に◎フェロモン剤利用による農薬軽減栽培の推進、◎農薬散布周知用の旗・看板の設置、◎剪定枝の炭化(今まで捨てていた剪定枝を炭にして肥料として梨の根元に撒く)等に取り組んでいます。

・JA市川市管内の酪農家訪問(船橋市佐久間牧場)

 船橋市内、新京成線の駅近くの佐久間牧場は1万5千坪の土地で乳牛55頭を飼育、牛乳を出荷しています。道路沿いの牧場の一角では「佐久間あいすくりーむ工房」を3年前に開き、土・日には列が出来るほどの盛況だそうです。佐久間さんは「150年前、ここで野菜づくりを始め、酪農は牛1頭から始めた。市街地なので近辺の住民に迷惑をかけないように(匂いなど)、理解してもらえるようにひまわりやコスモスを植えて楽しんでもらっている。」と話されていました。

・食料・農業・環境を考えるシンポジウム

 シンポジウムでは、鈴木宣弘さん(東京大学教授)の基調講演「世界の食料需給と日本の食」と題して、WTOの話から日本の食料自給率の話等などを伺いました。パネルディスカッションでは職人の世界から農業の世界に新規就農した布施さん、ブルーベリー農家の碓井さんの貴重なお話を伺いました。会場は定員350人を超える多くの方の参加があり、熱気が伝わってきました。

・食料・農業・環境を考える千葉県民フォーラムとの交流会

 千葉県民フォーラムの活動報告を伺い、参加者と研修会の振り返りをしました。シンポジウムの応募は370人を超えたところでお断りしたとのこと。食料自給率や日本の農業政策など関心のあるテーマと魅力的なパネラーの方のお話など時間が足りないと感じました。