[このページについてのご意見、お問い合わせなどはメールにて webmaster@shodanren.gr.jp までお送りください。]

全国消団連・トップページへ戻る


ユビキタスシステム・シンポジュウムを開催しました。
 

報告

 食の多様化が進み偽装表示など続く中で食への関心と品質への期待は高まっています。誰が作ったのか、どのような経路で流通されるのか、生産、流通まで遡及・追求できるシステムとして「トレーサビリィティ制度」が導入され、IT技術が取り入れられてきています。

 そこで全国消団連では、「ユビキタスシステム」を使った実践事例報告を聞き、理解を深めるためシンポジュウムを東京・京都の2箇所で開催しました。

 なお、このシンポジュウムは(社)農協流通研究所の「平成17年度ユビキタスシステム普及啓発事業」の補助を受けて開催しました。
 

1.東京会場(2006年2月15日、主婦会館 約70人参加)

テーマ:「ユビキタス(いつでもどこでも)で食品のトレーサビリィティはどうなる!?」

 中嶋康博・東京大学大学院農学生命科学研究科助教授に『農産物トレーサビリィティへの期待と課題』と題して講演をいただきました。湯地和夫・農林水産省消費・安全局消費・安全政策課から『食品トレーサビリィティ・システムについて』の説明がなされ、生産者である宮崎県の新福青果の取り組み、(株)イオンでの取り組み、コープ東北サンネット事業連合からの実践事例報告がありました。パネルディスカッションでは、中嶋助教授をコーディネーターに、行政から湯地和夫さん、生産者として新福秀秋さん、流通からイオンの高橋博さん、みやぎ生協の佐藤清彦さん、消費者代表として日本生協連の小沢理恵子さんをパネリストに開催しました。会場からも質問・意見がだされ、この取り組みについての理解を深めることができました。

東京大学 中嶋先生 パネルディスカッション

2.京都会場(2006年2月13日、コープイン京都 約50人参加)

 講師に高橋 博さん((株)イオン食品商品本部農産システムP/Tリーダー)をお招きし、『農産物の現状と課題』『消費者のライフスタイルや意識行動の変化』について講演いただきました。福永晋介さん(京都生協)、藤田正さん(JA全農京都府本部)、磯井進さん(京都鶏卵鶏肉安心・安全すいしん協議会)からは、それぞれの実践事例報告がなされました。意見交換を行い、まだまだ消費者にはなじみのないこの問題について理解を深めました。

卵のパッケージについている2次元バーコードで実際に情報を読み取っている参加者