[このページについてのご意見、お問い合わせなどはメールにて webmaster@shodanren.gr.jp までお送りください。]

 

全国消団連・トップページへ戻る


第44回消費者大会が開催されました(速報版)
〜分科会(11月16日)・全体会(11月17日)に延べ1000名が参加〜
 

 第44回消費者大会実行委員会(56団体で構成、事務局:全国消団連)では、「消費者の智恵と力を集めて安全で平和な社会を築こう」をテーマに、11月16日(6つの分科会:国立オリンピック記念センター) 〜17日(全体会:イイノホール)に第44回消費者大会を開催しました。大会には、全国の消費者団体、都道府県消団連、生協、農協などから、2日間で延べ約1,000名の参加がありました。

 消費者大会一日目に行われた、6つの分科会(消費者政策、食、税・社会保障、市場と安全、環境、平和)には、約700名の参加がありました。今年の分科会は、全員参加型のワークショップ形式やパネルディスカッションと全員討議、問題提起や事例報告を受けてのグループ討議を行うなど、全員参加型をめざしたのが特徴といえます。

消費者政策分科会 食分科会
社会保障分科会 市場と安全分科会
環境分科会 平和分科会

 二日目の全体会では、神田敏子全国消団連事務局長の開会あいさつ、田口義明内閣府国民生活局長、山口広日本弁護士連合会消費者問題対策委員会委員長からの来賓挨拶をいただきました。

 《パート1》の「知恵と力のエッセンス」では、初日の分科会の報告があり、6つの分科会で話されたことについて共有しました。

 《パート2》は「全員参加型大交流会」と銘って、リレートークを、静岡県消費者団体連盟の活動報告、東北・北海道農協青年組織協議会の「日本の食を守る JA青年部 青春チャリンコリレー」の報告、東京都地域消費者団体連絡会の「レジ袋辞退調査結果報告」、ワンガリ・マータイさんのビデオメッセージの紹介、身近な問題を題材にしたクイズ、全国大学生協連からの現在の大学生の実態報告、大阪コンシューマーズネットワークから大阪府食の安全・安心条例要綱(案)とりまとめの取り組み報告を行いました。

田口義明内閣府国民生活局長 山口広日弁連消費者問題対策委員長
神田事務局長 会場様子

 最後に、大会アピール緊急アピール特別決議を採択し終了しました。

 2日間にわたる大会は、参加者、各消費者団体などの協力をえて、無事終了しました。初めての試みも多く、運営に不十分な点は、来年の大会に生かしたいと思います。お忙しい中挨拶いただいた来賓のお二人と昨年を上回る参加をいただきました出席者の皆さまに心から感謝申し上げます。

 

<第1日目分科会報告>

分科会・テーマ・参加者数 概要
消費者政策 10時30分〜16時30分
発揮しよう! 消費者の底力
〜消費者被害・団体訴権・消費生活条例
・・・消費者団体の役割を考える〜
参加団体81団体 参加者158人)
午前 実際に起きた契約や勧誘に関するトラブル事例を紹介し、トラブルに遭った際の解決のしくみ(消費生活センター・調停・訴訟)を学びました。

午後 法制度の活用と充実に向け、消費者団体はいかに取り組み、関わっていけるのかをテーマに「消費者基本法・消費者基本計画などの法制度をどう活かすか」「消費生活条例改正など自治体行政の充実に向けて」「団体訴権(制度づくり・担い手組織づくり・今後の実践活動)」「消費者団体メンバーの審議会参画」「活動・担い手の充実に向けて、地域での取り組み」の視点で、パネルディスカッションを行いました。

食 10時30分〜16時30分
食生活をとりまく環境について考えよう
〜くい改めるとき〜
参加団体55団体 参加者215人
(実行委員・事務局人、講師、マスコミを含む)

午前は、毎日新聞社「食の現場から」取材班の佐藤岳幸さんと大迫麻記子さんから食品廃棄の実情等の報告、分科会実行委員会から「北東アジア消費者対話について」、「コーデックスバイオテクノロジー応用食品部会」、「BSE問題の経過」の3つのテーマについて報告。消費者大会を目指して東北北海道地区のJA青年組織協議会の「青春チャリンコリレー」の到着の報告。

午後は 全員参加型のディスカッション・交流を実施、生産者・消費者・食品製造労組による4名のパネリストと参加者全員が小グループに分かれてパネルディスカッションを行った。

税・社会保障 10時30分〜16時30分
くらしの実感から税・社会保障を考える
参加団体数31団体 参加者数57名
午前 「税・社会保障をあなたはどのように考えていますか。」をテーマに4団体から問題提起がありました。

午後 6つのグループに分かれて午前中の提案と報告をもとに、自分のくらしの視点や問題意識、各地域からの活動報告も含め話し合いました。

市場と安全 10時30分〜16時30分
くらしの安全、創るのだあれ?
〜官と民の役割/パートナーシップ〜
参加団体17団体 参加者45名
午前は「くらしの安全」をめぐる「公共交通の安全」、「大学生の消費者被害」、「PL法に関連して」、「アスベスト問題」、「子どもたちの主体的な問題解決、ピア(仲間)メディエーション」など5つの報告がありました。

午後は「消費者・行政・事業者・政治の役割、パートナーシップを考える」を参加者全員が参加してパネルディスカッションを行いました。

環境 10時30分〜16時30分
地球温暖化防止と企業の社会的責任
〜消費者ができること〜
参加団体43団体 参加者84名
午前 寺西俊一一橋大教授「地球温暖化防止と企業の社会的責任〜消費者ができること〜」基調報告が行われました。

午後 「家庭部門の温暖化対策、省エネ製品の普及」「温暖化防止の国内対策強化と森林の再生」「東京の環境危機とヒートアイランド現象」について問題提起を行い、アスベスト問題も含め参加者全員でディスカッションをしました。

平和 18時00分〜20時30分
私は、だから憲法を大切にしたい!
〜今の日本国憲法をどう思いますか?〜
参加団体数48団体 参加者数110名
映画「日本国憲法」、高校生、女性、戦争体験者、沖縄県民から平和をテーマにリレートーク。これを受けて、古関彰一獨協大学法学部教授から「憲法のことを考えるとき、世界の視点で見ることが大切であり、特にアジアの視点が大切だ。力に対しては力ではない、対話を通じて平和を創っていくことが大切だ」と話しました。

☆各分科会報告はこちら (PDF 30KB)