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環境セミナー「干ばつ予測を含む地球規模植生予測のための実用宇宙技術について」を開催します。


全国消費者団体連絡会環境セミナー
ヨハネスブルグサミット(リオ10)に向けて、日本政府は革新的技術や地球観測・地球地図等の科学的知見の活用を打ち出しています。しかし、どこまで進められているのか?また、必要性は?今回のセミナーは人工衛星による地球観測データを地球環境のために実利用している唯一とも言える事例をお話いただきます。
テーマ:「干ばつ予測を含む地球規模植生予測のための実用宇宙技術について」
日 程 2002年3月23日(土)18:30〜20:00
場 所 千代田区6番町15 主婦会館プラザエフ 5階会議室
講 師 フェリックス・コガン博士 Dr.Felix Kogan
(米国・大洋気象庁NOAA、環境衛星データ情報サービスNESDIS)
 (英語、通訳あり)
内 容
気候関連の災害の中で干ばつはもっとも被害が大きい。干ばつによって水資源供給が制限され、食料不足・経済的混乱・飢餓・人命喪失が引き起こされる。他の自然災害とは違って、干ばつの始まりは地上目視によって気づくことができない。目に見えるほどに被害が及ぶときには、被害に対する対策を講じてもすでに遅すぎることが多い。
米国・大洋気象庁(NOAA)は、干ばつの早期警戒、水不足の推定、熱ストレス、干ばつ被害の先行き予測を行うための宇宙技術に基づく手法を新たに開発した。この新しい手法は衛星観測によって、植物の健康度を推定する。これは干ばつの進展状況や深刻度、被害地域、さらに重要なことには農林・林業・環境に及ぶ被害の重要な指標となる。
現在では、干ばつは以前より4〜6週間早く探知することができるようになった。収穫時期よりずっと前の段階で農業生産の被害を正確に予測する事は世界の食料安全保障や貿易にとって重要な意味がある。
人工衛星を使った技術は、遠隔地に位置する地域や、経済的混乱・政治的軍事的紛争地においては欠くことのできない技術である。この発表においては、新しい実用的な宇宙からの監視システムを紹介する。5大陸すべてからの多数の実例によって、この技術が実際に利用されている事を示すとともに、干ばつ早期警戒と結果の推定がいかに食料安全保障の問題に有効であるかを提示する。